業務多忙のため久々の更新になります。すみませんです。
さて、久々復活のネタはソフトバンクによるボーダフォン買収。復活にふさわしいネタ!なんて偉そうなことは言えないですが、折角モバイル業界に席を置く訳ですし、考察を加えました。
さて、まず買収の動機について考えてみましょう。
様々な観測がありますが、ここで考えなくてはいけないことは、なぜ、よりによって今というタイミングでソフトバンクが手を出したかということではないでしょうか。
周知の事実として、今年の秋にはナンバーポータビリティが開始されます。ナンバーポータビリティ開始後のユーザー動向については、ユーザーがゴッソリ移動するとか、はたまた全く動かないという予想がなされています。ただ、一つだけはっきりしていることは、ボーダフォンがシェアを延ばすという未来がこれっぽっちもないことです。
つまり、もしもソフトバンクが単純に免許やファシリティだけが欲しいのであれば、ナンバーポータビリティ後のガタガタになったところを安く買えばいいわけで、今焦って買う必要は全くありません。ソフトバンクは今のボーダフォンを欲しがる理由はただひとつ、今なら多く存在するそのユーザー数でしょう。そのためにはナンバーポータビリティが開始する前に施策がうてる今というタイミングがギリギリの選択だったのではと思われます。
次に考えることはソフトバンク参入後に携帯業界の地図がどうかわるかというところです。
これについても、同じように考えれば単純化できそうです。ナンバーポータビリティでのユーザー離れをいかに防ぐかが、最大の戦略的目標になると思われます。
具体的には2年以上の長期契約優遇、ラブ定額のさらなる拡充、メール通数による格安料金制度など、料金面で他キャリアが追随できない施策を赤字覚悟でうってくる可能性があります。
そうやって囲い込んだユーザーに対して付加サービスをどう売っていくか・・・ソフトバンクの戦略はその一点だけに絞られると言っても過言ではないと思います。
実はボーダフォンユーザーの特徴として、非公式勝手サイトでのアクティビティが他キャリアと比較して非常に低いという点が挙げられます。案外このあたりにヒントが隠されているかも知れません。
たとえば、非常に安い料金と引き換えに外部サイト接続ができなくするというやり方も考えられます。
多くのユーザーにとってはたいしたデメリットはありませんし、ボーダホン側からすれば、単なるむだでしかない外部接続のネットワークコスト削減効果が見込めます。そのうえ、すべてのパケットが自社網を通る訳ですから、広告配信するもよし、キャッシュサーバーを配置するもよし、売上増もコスト減も自由自在です。
私の予想が正しいかどうか・・・すべては半年後・・・楽しみです。