2004/06/30

米国のバランス感覚

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ITmedia 児童オンライン保護法は違憲の可能性――米最高裁判断

たとえアダルト業者であっても、法の下には平等…

アメリカのやり方は腹が立つことがあるけど、ある意味すごいと思うのが、こういう判断を連邦最高裁が平気でしてしまうところ。あの国があれだけやりたい放題しているのに破綻せずに済んでいるのは、こういうバランス感覚を持っているからなのでしょう。

さて、日本は…

堀江社長ご乱心?

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nikkansports.com > 買収意向のライブドア、総資産687億円

近鉄をライブドアが買収する??

経常利益十数億の会社が、40億の赤字を叩き出す近鉄球団を買収してやっていけるのでしょうか?

答えは否。

広告やロイヤリティ等の新しいビジネスを構築することによって、ある程度は持ち直すことができると思いますが、根本的に「大阪にある近鉄」というものがある以上、限界はあります。せいぜい40億の赤字が20億に減るぐらいでしょう。

となれば、この発言自体が「どうせ買収できない」という計算の下行われた、単なるビッグマウスでしかないと考えるのが妥当な線でしょう。

まー、野球のビジネスはネットビジネスより黒い部分が多いんで、あんまり調子に乗りすぎて刺されないといいんですけどね…

2004/06/25

ソフトバンクの携帯事業に芽はあるのか

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ソフトバンク株主総会、「携帯電話事業には必ず参入する」と孫社長

ソフトバンクが事業参入して、果たして勝機はあるのでしょうか。

Yahoo!BBの成功は、業界では当たり前だと思っていた固定概念を覆したところからはじまりました。すなわち、電話網は「音声」を「確実」に流すという固定概念を壊し、「IPトラフィック」を「そこそこのレベルで」流すという方針を打ち出し、低コストの通信網を築いたことが、成功の鍵でした。

さて、翻って携帯電話業界です。Yahoo!BBでの成功、ブランド価値を考えると、安価な携帯電話というポイントで参入してくることは間違いないと思います。ユニクロ・マクドナルド・吉野屋の例で見ればわかるとおり、安価であることをうたい文句にしたブランドは、常に安価であることを消費者に望まれ、それを追求し続けなければいけないという宿命があります。ユニクロはカシミヤ等で客単価を向上していますが、やはり「この品質にしては安い」という、コスト優位性に立った製品戦略をとりつづけています。

では、携帯電話業界で同様の戦略はあり得るのでしょうか。

携帯電話の価格は、端末価格と月々の料金から成り立ちます。このうち、消費者から見てわかりやすく、圧倒的な訴求力があるのは、月々の料金の方でしょう。NTTドコモ、au共に3000円、4000円前後での定額パケット料金を打ち出してきていますが、実際に基本料金等を入れると8000円とか1万円になってしまいます。この金額をトータル4000円などにすれば、Yahoo!BBの再来のようなインパクトがありそうです。

ところが、今の携帯電話業界の料金構造は、月々の料金に端末価格が上乗せされているという現状があります。今、売っている携帯端末を普通にメーカーが販売すれば、最低5万円はします。そこでインセンティブを設定、端末は安く売るかわりに、月々の料金に上乗せして回収しようというのが、今の携帯電話料金体系の基本思想です。短期間での機種変更が嫌がられるのはそういう訳があります。

となると、ただ単に月々の料金を下げようとすると、端末インセンティブを廃止するか大幅に引き下げる必要があります。そうなると、店頭での端末価格にダイレクトに反映されます。『新規・機種変更共に5万円』の携帯電話を好きこのんで買う人がいるとは思えません。

さて、どうするか。

一つのシナリオとしては、「端末をもたない」というのがあります。端末は他のキャリアで買ってもらい、それをそのまま使えるようにするというやり方です。技術的・法的な問題は山積みでしょうが、もしもできるようになれば面白いことになります。

もう一つのシナリオとしては、「安い端末に特化する」というのがあります。この場合のメインターゲットは法人利用でしょう。

実はカメラやSDカードがついた携帯電話というのは、企業の情報漏洩の大きなセキュリティリスクになり得ます。できることならば、カメラ付き携帯は会社に持ってきてほしくない、ところが、今やカメラがついていない携帯は存在しない時代。まさか営業マンに携帯電話を持つなとは言えないし、かといってセキュリティはどうれば…と、各企業の担当者は頭を悩ませています。

この層に「安くて安全」で売り込みをかければ、ある程度の需要は見込めそうです。証券・銀行あたりが全社一括導入なんてのも考えられるかもしれません。

問題は、ソフトバンク自身がセキュリティに関してはイメージがあまりよくないところですね。「おまえに安全を説かれたくない」と言われてしまいそうですね。

さて、シナリオとして考えやすいのは後者の方なのですが、最初に述べたように、ソフトバンクの躍進が「常識を破る」ことからはじまるとすれば、案外1つ目のシナリオもあり得るのかもしれませんね。

2004/06/23

またまた口コミネタ

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Japan.internet.com ロードショウの成功に影響するオンライン映画サイト

うーん・・・

なんだかわかるようなわからないような・・・

口コミやレビューが盛り上がるためには、その前段階でのパブリシティがしっかりしているか、映画そのものが話題であるか面白いということが前提条件。

つまり、ヒットする映画とは、すなわち

1.広告宣伝予算をしっかりとかけた映画
2.面白い映画

というのが大前提であり、その結果として口コミが盛り上がるという構図です。

両方満たしていれば大ヒット、1だけの場合は、堅くそれなりのヒット。2の場合は、うまくいけばヒット…という感じでしょうか。


1 も 2 も 満 た し て い な い の に 、
口 コ ミ だ け で ヒ ッ ト す る こ と は あ り 得 ま せ ん

2004/06/21

日本のコンテンツ市場成長率、世界平均の半分以下

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ITmedia「日本のコンテンツ市場成長率、世界平均の半分以下」

だそうです。

権利ばかり主張して、ユーザーの方をみていなければ当然の帰結ですね。

2004/06/16

たなぼた

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Japan.internet.com PayPal、集団代表訴訟で和解金支払いに合意

>和解金の支払い対象となるのは、1999年10月1日から2004年1月31日の間に PayPal で口座を開設したすべての顧客。

ありゃ。何が起きたかわかりませんが、私も和解金の支払い対象ですわ。

1回だけeBayで落とした商品をやりとりするのに口座を開いたんですが…いくらもらえるんだろう…

2004/06/11

「放送事業者」を勘違いする評論家

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ITmedia 「コンテンツ投資」と「放映権買い」を勘違いするインフラ系放送事業者

一見正しい。でも根本的に違うと思います。

一般のテレビを見るときに、TBSで放送されている番組は、常に1つしかありません。ところが、ネット上の放送局は数十~数百のアーカイブ・ストリーミングコンテンツのどれかにランダムアクセスきます。先のTBSをネット上に置き換えるなら、常に1つのストリーミング放送を流しているだけサイトになりますが、こんなものにユーザーが魅力を感じるとは思えません。

つまり、ネット上の「放送事業者」とリアルの「放送事業者」を比較するときに、一般の民間放送局を比較の対象として考えることは意味がなく、スカパーやケーブルテレビ局のような「放送事業者」と比較するべきものなのです。

さて、そう考えると、この西正氏の言っていることは、「スカパーは他のソースから放送権を買わずに自社で制作しろ」と言っているのと同義。そんなの無理です。いくつかのチャンネルはできるかもしれませんが、数十のチャンネルを制作するのは事実上不可能です。

言葉が似ているとか、表面的な意味にとらわれず、もう少し自分の頭で考えてほしいものですね。

ちなみに、「インフラ系放送事業者」と十把一からげにしていますが、東電と吉本興業が出資しているCASTYは、ほとんどがフルオリジナルでがんばっていますよ。でも、フルオリジナルでは、この本数が限界でしょう。

モバイルFelicaユーザーは1年半で1000万人に

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ケータイウォッチ:【モバイル マーケティング カンファレンス 2004】ドコモ夏野氏、「FeliCaは1年半で1,000万人が使う」

Felica単体は既に1000万ユーザーいますし、夏野さんが言っているんですから、モバイルFelicaのことでしょう。

WirelessJapanはFelica一色ですね。auは定額制を軸にしたマルチメディア関連と、QRコード+GPSで押してくる可能性が高いですから、意識しまくり牽制しまくり。

曰く「これ以上の機能向上にマスが着いてくるのは大変。全部の機能を使いこなせなくなる」
曰く「赤外線やQRコードがFeliCa携帯登場までの前哨戦だった」

遅かれ速かれ、Felicaが他社の携帯に搭載されるのは間違いないことですし、今のうちにアドバンテージをとろうということでしょうか。

ちなみに、夏野さん曰く「普通に考えて自分だったら使うなとか、内の奥さんだったら使うなとか、そういう気持ちでやって欲しい」ということですが、うちの奥さん、フェリカには反応しませんが、QRコードには反応いいです。紙メディアとの相性がいいのがわかりやすいみたいですね。



2004/06/10

腕時計型Felica

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JCBとカシオ、非接触IC内蔵の腕時計を開発

やはりというか何というか、出ましたね。

こういうインフラ系の話は、「卵が先か、ニワトリが先か」の議論に陥りがちなんですけど、Felicaに関してはインフラが先行するので、サービスを考える側もやりやすいですね。

ただ、リゾート業界はかなり厳しいというのも現実。狙ったところには落ちないような…

進化するケータイブラウザ

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新聞こそがURL告知の切り札

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連載リサーチ -数字で見るドメイン- <第2回>
「アクセスしやすいと感じるURLは「商品名.jp」


広告からURLを打ち込んだことある媒体としてトップは新聞だそうです。

これをもって、「ユーザーへのリーチという部分ではTVCMがトップ。しかし、実際にサイトへの誘引につながった広告のトップは新聞であった。広告の露出量とアクセス数は必ずしも比例しないようだ。」と結論づけています。

これ自体は、まぁ、そのとおりなんでしょう。

でも、考えてみてください。URLを直接打ち込むという行動は、サイトへの導線としてどの程度有効なのでしょうか?

普通の人は検索エンジンを使って、アクセスするんじゃないでしょうか?

http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/0917_ReleaseKeyWordSearch_J_final.pdf
上のリンク先のネットレイティングスの調査結果を見ればわかりますが、「Yahoo!」が検索語の1位になるような国で、どれだけの数の人にURLを直接打ち込むことを期待できるのでしょうか。

この調査結果からわかることは、「テレビでURLを告知するのは無意味である。その時間をCM表現にあてた上で、Web上の媒体とのメディアミックスやSEOを組み合わせるべき」だと思えるんですが…

同様にして、「商品名.JP」もこの調査では何の結論も導き出すことはできていません。

本来的には、ドメインを「商品名.JP」にするのか、「会社名.JP/商品名」にするのかは、コーポレートブランドと商品ブランドとの関係性を重視して決めるべきですし、その上で適切なキャンペーンやSEOを施した方が効果的だと思います。

2004/06/03

PDAの未来

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ソニー、海外向け「CLIE」の新機種投入を中止

CLIEユーザーとしては、非常に残念なニュースである。何が残念なのかというと、日本のソニーはCLIE用のシンクソフトをダウンロードさせてくれず、有償のCD-ROMを取り寄せろとしか言わないので、CD-ROMをなくしてしまった身としては、米国のサイトからダウンロードして日本語化パッチをあてていたのだが、米国のサイトがなくなったら、途方にくれてしまう…

という冗談はさておき、数日前の発表で(ソース失念…)、スマートフォンは大きく市場を伸ばしたのにかかわらず、PDAはほとんど伸びなかったということから考えれば、自然ながられであろう事は想像に難くないですね。現状のPDAの市場はロジャーズの普及理論で言うところのアーリーアダプター層を超えて広がっていない商品だと言えます。

これをさらにアーリーマジョリティ層に広げるには、いくつかのブレイクスルーが必要です。

・導入することにより実生活に明確なメリットがわかること
・単なる一つの機能ではなく、オールインワンパッケージであること

ところが、PDAというのは、いわゆる「すきま産業」的な側面があります。つまり、「PCは重いし時間がかかる、紙はかさばるしバックアップできない、携帯はまだ不安」という微妙な隙間をついてきて成り立ってきた側面があり、オールインワンパッケージを目指そうとすればするほど、それはそもそもPDAではなくなる…というジレンマを抱えています。

かつて90年代前半に爆発的なブームを起こしたザウルスも、そのジレンマに陥り、デジカメや様々なアプリケーションを搭載するなど試行錯誤しているうちに、シンプルに「PCとの連携」を目指したPalmにシェアを奪われてしまいました。

電子手帳→ザウルス→WorkPad→Clieと渡り歩いた私にとっても寂しいことですが、PDAの市場がこれ以上広がるということないのかもしれませんね。